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 新年あけましておめでとうございます。

 旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
一古書店の努力だけではカバーしきれないほど書物の世界に大きな変化が起きています。古書業界以外でも、あらゆる業種の企業が非常に厳しい状況に直面していると言っても過言ではない気がしています。アベノミクスが、東京オリンピック開催決定が好転への足がかりとなりますように願っております。午年、きっとウマくいくのでしょう。
私たちスタッフ一同は、「お客様に喜んで戴く」という基本に立って、地道に、ひとつずつ、目の前のできることから取り組んで参りたいと存じます。
本年も変わらぬお引き立ての程よろしくお願い申し上げますとともに皆様のご健勝とご発展をお祈り申し上げます。

 さて、東京駅八重洲口駅舎も完成し、八重洲地下街と繋がる地下通路も広々として明るくなりました。久々に八重洲口に立たれた方はその変貌ぶりに驚かれることでしょう。今年の秋には駅前広場も整備されてバスやタクシーへの乗り換えも便利になります。ご利用される方が益々増える八重洲で古書の魅力をアピールし、“本好き”を育てることもR.S.Booksの使命と行動いたしますので、“東京駅八重洲口の古本屋”を口コミで広めるなどのお力添えを戴きたくお願い申しあげます。
R.S.Booksは元旦のみお休みし、新年2日(18時閉店)より営業し、3日より通常営業いたします。メンバーズカードのお客さまを中心に2,000名を超えるお客さまに新年のご挨拶状をお届けいたしましたので、まずは「新春お年玉抽選会」をお楽しみいただければ幸いです。R.S.Booksでは売買ともにお得な特典をご用意して皆さまのご来店をお待ち申しあげます。
新年の初売りと言えば「福袋」です。八重洲地下街でも多くの福袋が用意されて、あっと言う間に完売のお店もあります。R.S.Booksの福袋も恒例となりましたが、今年は、4千円相当の美術書が2千円、テーマ別に組み合わせた3千円相当の単行本が千円といった内容で用意いたしましたので是非ご利用ください。また、スタッフオリジナル「開運古本おみくじ」も用意いたしました。併せてお楽しみください。福袋は1月4日まで、古本おみくじは1月6日まで販売いたしますが数量限定となりますので売り切れの際はご容赦ください。

 第21回古本浪漫洲が1月10日(金)より30日(木)まで新宿サブナード2丁目広場催事場で開催されます。案内チラシを同封いたしましたのでご参照ください。新企画は「500円ワンコインコーナー」と「レディスコーナー」です。大人気の「300円均一」は通常2日間のところ、今回は3日間に延長いたしますのでご利用チャンスが増え、ゆっくりとお選びいただけることと存じます。ご来会をお待ち申しあげます。

 現在、目白店はお休みをいただいてる状況なのであれこれ言う立場にはないのですが、ブックオフ目白店が閉店しました。目白駅周辺、駅前の目白通りの古書店、新古書店がゼロとなりました。時々開店する「金井書店」が唯一の可能性がある店舗となってしまいました。何が何でも「通年営業、通常営業せよ」と告げられたような気持ちです。
以前は、夏目書店、落合文庫、荒田南洋堂書店、成山堂書店などがありましたが、皆さん外売りや体調、後継の関係で店舗営業をやめていきました。目白文化村として有名な地ですが、店頭販売はかなり以前から厳しくなり、店頭売りでは生計が建たない状況でした。そして、目白駅に近くて、あれだけネームバリューがあるブックオフが閉店するとは・・・。
昭和時代には、目白の街に神田神保町の専門店主(勿論知り合いの古書店主です)が歩いている姿をよく見かけました。何故なら、買取のために来ていたのです。古書店にとっては宝の地であったのです。
その目白に、駅近くの新刊書店が1店舗、練馬方面に1㎞ほど離れたところの新刊書店は縮小して移転、その先は何㎞先でしょうか。目白は大きなお屋敷が多くて、人口密度はとても低い街でしたが、今日は、大きなお屋敷がマンションとなり、細分化されて人は増えています。でも、それに反比例して本の需要は大きく下がってしまいました。眼を変えれば、学習院、日本女子大学、川村学園など学生さんも多い目白駅なのですが・・・。購入先が変わったのか、文化村でなくなったのか、目白という街の問題だけではないのでしょうが・・・。本の世界がどのように変化していくのか、読めない昨今です。

 でも、ホコリの中から見つけた一冊に歓喜したり、当店が出品する本の山に業者が興奮して入札する姿を見たときの愉しさは、古書店として永年携わってきたからなのでしょうか。その先に、お客さまが見えるからでしょうか。今年は、旧来にも増して、掘り出す努力、流通させる努力をすべしと心に決めました。世間に流通する書物に魅力がなければ売れませんからね。書物の価値観も様変わりしていますし、パソコンで、ネットで、読み書きすることが普通のこととなった今日だからこそ、新たな価値が生まれて来る書物がありますから。
高価であった本、今でも高い値段が付いている本、でも、同業者の交換会で業者の食指が動かない、買い入れようとしないケースが急増しています。逆に、影の存在であった書物が脚光を浴びるケースがあります。交換会で仕入をする全国の同業者はお客さまのニーズに合わせた仕入をおこないますので、その変化を感じることが出来ます。但し、高人気のサイクルは短く、安定的なものではありません。お客さまに度々尋ねられるのですが、「今何が高いの?」「何が売れるの?」と。これですと明確に答えられないのが今日ですし、今後でしょう。同業者も手探りで新たな魅力ある商品を提案しようとしているのです。一方、需要が弱くても、基本図書としてストックする同業者も多くいますので業界全体で書物の世界を守っていることは心強いことです。ビジネスと言うよりも熱意や拘りでしょう。

 “本は不滅です!”今後ともよろしくお願いいたします。